会長挨拶

会長神戸市中央区医師会のホームページをご覧いただき、ありがとうございます。
神戸市は20ある政令指定都市の一つで、「海と山が育むグローバル貢献都市」と謳っています。また中央区は、三宮を中心にして東西に広がり、現在JR三ノ宮周辺の再開発が始まっています。2029年に「三宮クロススクエア」が完成予定で「人が優先のまち」、「歩いて楽しいまち」をスローガンに大きく変わろうとしています。

当区は神戸市が人口減少の中、人口増加がみられる区であり、今後、子育て世代や独居老人、外国人が増えると考えられ、各人が住みやすい街作りが不可欠と思われます。

中央区医師会は生田区と葺合区の合併により1980年12月に設立され、区民と医師会員のための事業を継続してきました。
まず区民の皆様の一生涯にわたり、医療と介護の提供を地域包括ケアシステムの中で多職種と連携し行っています。具体的には住み慣れた自宅で生活できるように訪問診療医を確保し、現在「在宅医ネット」には登録医が70名あまりを数えます。

また認知症の人に優しいまち作りに参画し、「認知症神戸モデル」で早期診断や治療に関わっています。認知症の研修をうけた「認知症サポート医」が診療所24名、病院18名います。

また終末期に本人が望む医療や介護ができるようACP(人生会議)を進めてまいります。さらに災害対策も重要であり、災害マニュアルの改訂とBCPの作成を2024年3月に履行しました。
救護所設置訓練は2016年と2020年に施行しコロナ禍で中断しましたが、今年度に再開する予定です。

災害時の救護医であるJMATは18名の登録があります。
また南海トラフ地震が発災した際、他所からDMAT等の助けが来れない場合を想定して、超急性期JMATの養成を検討しています。

その他、一次救急として急病診療所への当番医、学校医、産業医、市の検診、予防接種、健康教室の講師等、色々な場面で活躍しています。
今後も多職種や行政と連携し、区民の皆さまが自分らしく快適に暮らせるよう努力してまいります。

また、医師会員へは会員間の親睦はもとより、必要な情報提供、研修や生涯教育の実施、さらには、今後避けて通れないIT化、DX化やサイバー攻撃への対応を考えていきたいと思います。
最後に、区民の皆さまには「かかりつけ医」を持っていただき、普段から健康や病気を含めてお気軽に相談していただきたいと存じます。今後ともよろしくお願い致します。

令和6年4月1日
中央区医師会長
小川 達司